視床痛の原因と症状および治療法



視床痛とは

 

視床痛とは、脳血管障害の後遺症として障害側の上下肢に不快な痛みを伴うような症状の代表的なもので、わかりやすくいえば脳卒中後痛の分類となっており、それが視床痛と視床症候群です。

 

床痛とはあまり耳慣れない言葉ですが、脳の一部であり、その中で間脳の一部を占める部位のことです。ここは嗅覚以外の視覚、聴覚、体性感覚などの情報入力を大脳新皮質へ中継する機能を担う重要な働きをしています。

 

一般的には視床の血管障害後の数週から数ヶ月経過したあとに出現することが多く、困ったことに視床痛の症状は、原因をとり去ることができず、なかなか治療が効を奏さない激しい痛みとなります。

 

その痛みは持続性で発作性でもあり、まるで焼けつくような視床の強い痛みで、外部からの刺激で誘発され、通常、視床後腹側核などの視床病変で疼痛が発生することが多いようです。

 

データ上は劣位半球である右視床障害例ということで左半身の視床痛が多数報告されています。ちなみに視床だけではなく、視床ー頭頂葉間、脳幹などの障害で起こる同様の痛みについても脳卒中後中枢性疼痛 と呼んでいます。

 

中枢性疼痛が発症して慢性期になると、交感神経系が関与する疼痛、筋膜性疼痛、有痛性ジストニア、心因性疼痛などが混在することも少なくありません。