視床痛の症状
視床痛による痛みは、痛覚の繊維も大半がここを通過するために起こるので、表情筋や知覚の障害、自発痛、知覚過敏などがその範疇となります。
特に視床痛での傷みは、一般的な刺激的な痛みとは異なり、どちらかというとピリピリ、ジンジンする感じであると訴える人が多く、幻覚痛だとも考えられています。
自発痛とは何もしていないのに痛みが出ることで、歯痛などではよく使われている言葉です。知覚過敏も同様に歯痛の時に出てくる言葉ですが、歯の場合には冷たい水や摩擦などの外的刺激によって誘発されます。
幻覚痛はある意味不思議な症状で、よく例えにだされるのが切断したはずの手足の一部が痛んで患者を苦しめるという症状などで、現実には既に無い手足が痛むのは以前では非科学的な症状ともされていました。
これは脊髄損傷者にも多く見られる症状で、それだけ脳からの情報というのは人間の神経に強く関連しているわけで、視床痛の治療に関しては、かなり専門的な医師の診察を受けて行われることになります。
視床の傷害部位によって症状が異なりますが、痛み以外でも筋緊張異常、視床手、アテトーゼ様異常運動、運動失調、企図振戦、視野傷害、自律神経障害などいろいろな症状が顕れます。